パピヨン

赤頭巾ちゃん気をつけてのパピヨンのレビュー・感想・評価

赤頭巾ちゃん気をつけて(1970年製作の映画)
3.5
当時独特な作風で若者の心を掴んだ原作の質感を、損なうことなく上手く映像化していますかね。世界的に若者が世の中に疑問を感じ行動を起こしていた時代、この日本も学生運動の真っ只中にあったのですね。しかし全ての若者がその風にのみ込まれていた訳もなく、自身の生き方を見失い、ただアンニュイな日々を過ごしていた者も多かったようですね。いつの時代にも悩める若者が大勢います。こんなスタイルの映画も、当時の日本社会の雰囲気を匂いを伝えるものではあります。本作品の森谷司郎監督は、この後「日本沈没」や「八甲田山」や「動乱」等、大作と言われる作品に向かいました。
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