Maki

ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカットのMakiのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

原題:Zack Snyder's Justice League
公開:2021年
鑑賞:U-NEXT(吹替・字幕)

まず後悔。U-NEXT版は本編240分のみ、オマケ解説26分なし(失敗したっ)。

2017年公開ジョシュ・ウェドンバージョン(以下「ウェドン版」)は劇場1回、配信2回観ている。
https://filmarks.com/movies/60264/reviews/41511903

DCマニアじゃないし、ザック・スナイダー万歳でもないので「別バージョンどんなもん?」くらいのスタンス。

両バージョンは制作背景も鑑賞条件もまるで違うから単純比較できない。スナイダーカットでは2時間足して歴史や登場人物を掘り下げ(特にサイボーグ)、数十億円かけて映像改修した効果。後出しなぶんウケが悪い箇所を直せた強みもある。

2017年は、アクアマン、フラッシュ、サイボーグの三人について「誰ですか?」状態だった。この4年間で映画『アクアマン』、アローバース『THE FLASH/フラッシュ』『ARROW/アロー』『スーパーガール』、ほか『GOTHAM/ゴッサム』『Titans/タイタンズ』などDCの世界観に親しみ、疑問や違和感も拭えているから物語に没頭。スナイダーの絵作りもよくて好条件が揃った。




▼ ▼ ▼ ネタバレあり ▼ ▼ ▼




●サイボーグ。ほぼ主人公でしょな活躍で驚き。全世界のネットワークデバイス(HW/SW)を自由自在に操れるのは昔読んだ寺沢武一『ゴクウ』みたい。しかし俳優レイ・フィッシャーがDCと揉めて単独映画お蔵入りを知ってるから残念。

●フラッシュ。ドラマで彼をよく知る私はいいけど、知らない方は交通事故で吹っ飛んだ女性(アイリス)とか、パパどうして刑務所に?なんで走ると光る?なんで時間を巻き戻せる?など謎謎かも。原発の麓をぐるぐる駆け回ってた理由って映画だけ観たひとでもわかるのかな。ドラマで何シーズンも四苦八苦しながら開花させた能力を、映画であっという間に会得してるのは

●アクアマン。メラとバルコと絡んだ以外、あんまり印象変わらず。海水のない場所では本領発揮できてないよね。

●ダイアナ。ウェドン版では男どものサポート、世話役みたいな印象だった。『ワンダーウーマン』のパティ・ジェンキンス監督は「私達のダイアナとは別人」と批判していた。今回はガンガン真ん中で突っ込んでく血気盛んな様がかっこよい。

●バットマン。彼も今度はバリバリ活躍。できれば仲間入りを断ったアクアマンに「アーサー、なんでアンマッチしたの? 俺だよ?」ってしつこく迫ってほしかった。
 https://front-row.jp/_ct/17450578

●スーパーマン。蘇生して我を失った彼が暴れまわるシーンは好きだったので残っていて安心。特に光速フラッシュをじろりと見るシーンは大好き。満身創痍のステッペンウルフを執拗に殴り続けるのは闇落ちへの布石?

●古代の侵略戦争。DCEU版エンドゲームの如き大総力戦。地球連合軍のなか激強でダークサイドを蹴散らしたのは軍神アレス?あいつがのちにアマゾン族を奴隷にしたり世界中に戦争を巻き起こすの?そのへんよくわからなかった
 
●エピローグやゲストキャラなど。レト版ジョーカー、よかった。数分じゃ勿体ない。ジャレッド・レトが念入りにキャラ創りしたのに『スーサイド・スクワッド』で大半カットされたの哀しかったから。闇落ちスーパーマン、骸骨ロイス・レイン、急に出てきたマーシャン・マンハンターなどはドラマ『スーパーガール』を知ってるとおおーっ!て感じ。でもマーシャン、近くに居るなら手伝えよって想った。

『B vs S ジャスティスの誕生』で未来から警告していたのはバトルアーマー・フラッシュだったのか、とか。唐突な伏線回収もわかると楽しいかな。
 
●解説記事
 https://virtualgorillaplus.com/movie/justice-league-snyders-cut-joker/
 
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