父を殺され、暗殺者に狙われる少年を保護した森林消防士に、山火事と暗殺者の魔の手が迫る…
アンジェリーナ・ジョリー主演、テイラー・シェリダン監督作なだけあって渋い雰囲気のアクション映画でした。
オンリー・ザ・ブレイブほどの山火事怖い感はありませんが、実際に燃やしたという炎は迫力満点。追いすがる殺し屋との銃撃戦も、リアルな銃さばきで渋い仕上がりです。
ほぼ男みたいな荒っぽい主人公でもアンジェリーナ・ジョリーはやっぱり画になります。過去のトラウマが上手く機能していない気がするし、消防士の知恵とかスキルを活かした戦いがほぼ無いのは残念です。
暗殺者二人組はエイダン・ギレンとニコラス・ホルトというナイスキャスティングで味わい深いです。アンジーとのタイマンはダラダラしていてつまらなかったですが、雇い主にケチられて応援が無かったりしつつも頑張っていて、逆に応援したくなりました。
フランク・キャッスルだったらこいつら瞬殺なのに…とついつい思ってしまったジョン・バーンサルもいい男ぶりを発揮していて良かったです。主人公より強い奥さんとあわせて、今作のMVPです。
「こんな土地嫌いだ」というセリフがヤケに沁みる、ちょうど良い規模感の手堅いアクション映画です。ぜひ。