喜連川風連

明け方の若者たちの喜連川風連のレビュー・感想・評価

明け方の若者たち(2021年製作の映画)
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コロナ前の大学生の日常の切り取り方上手い。

インターン、飲み会のディテール、現実を知らない新卒だからこそ吐ける大言壮語の数々。

「エモい」をマーケティングしてしっかり映画化した感。

ただ、黒島さん演じる彼女、存在が荒唐無稽すぎて笑った。

初対面の男にSMSで「私と飲んだ方が面白いかもよ?」こんな誘い方、ありえねえ。。。挙句の果てには、朝までのお誘いを女性から!?

主人公は諸星あたるか!?それでもこれはハーレム物の漫画原作ではないらしい。

ただ、こんな遊び方してるなら女の子、10人くらい彼氏おるでしょ。。なのに、フジロックはナンパが怖いから行きたくないって!笑

彼女自体、夢だったんじゃないか?そう思うように、演出されてる。

そう前半は思ってたが、後半の演出のための伏線だったんですな。

90年代トレンディドラマだと、既婚者なのに遊ぶのが男側で、「全部好き」とのたまい、振り回されるのが女側だったのが今回は逆。

可愛い顔の北村匠海に、ボーイッシュな黒島結菜というキャスティング。男女が逆転してる奇妙さ。

男性が脚本を書き、それを女性監督が撮ったのも関係してるんだろうか?

「なんでもそうじゃん、なんだっていつだって終わる時が来るよ」

最後半、ちょっといいこと言おうとし過ぎてくどいかな。。
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