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ボーはおそれているのmodernboyのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.2
今回ミッド・サマーのような嫌いの表現が無かったので、とても気に入りました!!
個人的に“哀れなるものたち”よりも、断然こっち。

ジム・キャリーの某映画へのオマージュ感もあったけど、もちろんアリ・アスター監督の作家性的に終わり方は段違いでした、文字通り(良い意味でも悪い意味でも)。

ボーって名前がいいね。
坊やから来てたりするのかな、Boyからかな。
直近C'MON C'MONを見た後だから、ホアキン・フェニックスの落差が凄い笑
衣装がオーバーサイズめで、イケて無い感じもしっかり。

観ていて、笑うしか無いほど、嘘でしょみたいな展開のオンパレードで。
その中に皮肉も混じってますが、明らかにそんな肖像画、描かないでしょとか。
必死なボーに対しての周囲の差異が凄くて、明らかにこっちを置いていこうとしてる展開もまた面白い。
一周回って着いていくのをやめて、ボケーっと観るのが個人的にお勧めです。

大満足な3時間でした!

追記:宇多丸さんとアリ・アスター監督のインタビュー動画のコメント欄に、エドガー・アラン・ポーとあって。個人的にはなるほどってなりました。もじった江戸川乱歩や横溝正史作品にも、若干共通する悪夢の想像力の豊かさは近しいものがあるなと。1人で納得しました。
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