もじゃ

劇場版 呪術廻戦 0のもじゃのレビュー・感想・評価

劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)
4.0
「もう誰も傷付けたくないんだ」

人気ジャンプアニメの劇場版。コミックでも出ている0巻。乙骨少年は呪いを克服できるか?

0巻は単行本1冊で乙骨優太の物語ということで、映画化に向いている。本編の前日譚だけれど、アニメの20話くらいまでの視聴を前提としている感じ。とにかくバトルものとしてアクションシーンがカッコ良く、ヌラヌラとキャラが動いて背景もグリグリする戦闘は見ておいて損なし。最後の夏油との戦闘は、バトルものとして、ラブストーリーとして、コメディとしても強烈なカタルシスがあった。

乙骨君、思った以上に碇シンジ。作る側も狙いまくってる。イメージにはぴったりなような、シンジ君に支配され過ぎてしまったような。里香ちゃんは花澤香菜。怨霊ボイスと人間の使い分け。元々TV版から声優陣は豪華。安心。

漫画に忠実ながら、脚本も丁寧だったと思う。自分の意志で里香を呼ぶまでが序盤、呪術高専の仕事や百鬼夜行に向けて状況が作られる中盤。再度敵を倒す意思を示してからのクライマックスと、ポイントははっきりしている。

段々とイケメンになる乙骨がずるいな、っていう作品。
もじゃ

もじゃ