アニメ視聴済み。
アニメでは謎の存在だった乙骨憂太が主人公。冒頭からめっちゃシンジ君で、キャラ的にも確かに似ているが、見ていくうちに声は全然気にならなくなる。でも最後にもう一度「死んじゃダメだ」でまたシンジ君が復活してしまい、せっかくシンジ君を忘れて乙骨憂太として映画に没頭していたのに冷や水ぶっかけられたような気持ちになったので、個人的にはやっぱり声優さんは変えて欲しかった。
ストーリーとしては人とかかわるのを避け、生きていく自信や居場所が無かった乙骨がクラスメイトらとの交流を経て成長していく王道のストーリーで、感情移入もしやすい。
特にバトルシーンの作画は迫力あるし、それ以外でも風景の美しさや、乙骨と里香が指切りをするシーンで小指をスーッと撫でるように滑らせてから指を絡めるちょっとした動きなど、情感に訴えかけてくる丁寧さがあって良かった。
また「愛程ゆがんだ呪いは無い」のセリフ通り、幼い初恋が恐ろしい程の呪いとなってお互いを縛り、「愛してるよ」のセリフとキスシーンにグロテスクさ美しさが共存し、歪んでるけど純愛でもある、愛という強い感情の恐ろしさと尊さを見せてくる展開もとてもいい。グッとくるわ。
多分京都校の生徒が出てきたのはサービスカットかな？アニメ組にも嬉しい演出だった。
何故敵方だったはずのベレー帽の男と乙骨が一緒に居るのか、なぜ死んだはずの夏油がアニメに登場していたのか、里香ちゃんが居なくなった後の乙骨の戦闘スタイルはどうなっているのかなど気になることも沢山ある。
今年は第2期が放送されるはずで、ますます楽しみ。
