だい

はだかの女王のだいのレビュー・感想・評価

はだかの女王(1934年製作の映画)
1.7
旅芸人が引き取って育てていた孤児のジャン(ジャン・ギャバン)と、アフリカ系黒人のズーズー(ジョセフィン・ベーカー)。年頃になり、ズーズーはジャンへ想いを寄せるが、ジャンはズーズーを妹としてしか見ておらず、しかも彼はズーズーの同僚を見初めてしまい…。
という、まあよくある恋のさや当て的な!的な!

でも正直、ストーリーを堪能しようとこの映画を観る人はたぶん(少なくとも現代には)いないと思うので、ストーリーはまあ、何でもいいや。
この映画の肝は、当時界隈を席巻していたベーカーのレビューを見れるというその一点に尽きるわけです!当時どう思われていたかは知らないけど、たぶん当時も「ベーカー主演映画を作る!」という目的だけで撮っていたように感じます。それくらい内容が薄い。

そんな感じだから、レビュー好きな人はたぶん楽しめると思います。
問題は僕のごとき「歌なんてCDで聴いときゃええやん」的な、レビューやミュージカルに興味ない系の人です。
作中で見せた、ベーカーの女豹のようなスラっとした身体を活かしたダンスがスポットライトに照らされてシルエットとして拡大されるシーンは、感嘆の声を漏らさざるを得ないほど素晴らしいもので、彼女がひょんなことからレビュー界の寵児になった後、そんな姿をこれでもか!というくらい見せてくれるのかと期待してたのですが、、

座って歌ってるだけかい!!!!!

もちろん歌も素晴らしいんだけど、だけど。
せっかくの映画なんだから、視覚で見せてほしかったんだよなぁ。
っていうか、支配人?もあのダンスでスカウトしたんじゃなかったんかい!


それにしてもジャン・ギャバンってそんなイケメンではないと思うんだけど、女たらしの役ばっか当たるのってすごい。
そういう色気みたいなオーラのある人だったんだろうな。
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