テレビシリーズの実写版の、なにも起こらない起こさない展開が好きで、映画公開を待ちわびて観た
テレビ版の女子高校生たちの8年後が描かれていた
劇場版にはしっかりと目的と起承転結が作られ、ヒロインたちはそれぞれ職場や社会に責任を負った立場で登場する
20代も半ば過ぎた女性たちなのだから、当然といえば当然なのだが、当然でないものを期待していった私にはつまらない
この物語が描き出す最大の持ち味は、組織や社会性からではなく、心の中から自然に湧き出す共感と思いやりで理屈抜きにつながっていく緩やかな暖かさではなかったかと
私はそこに大きなファンタジーをみていたのだが、今回の劇場版にはそれがなかった
描かれていたのは責任と絆であった
ちっともゆるくない、ゆるキャンであった!
8年後の彼女たちを先売りして出してしまったことは、この物語を小さくありきたりな現実に封じ込めてしまった
今後、テレビシリーズが作られたとしてももう今までのようには私は楽しめない
そこが重ね重ね残念