このレビューはネタバレを含みます
AmazonPrimeにて鑑賞。
シンシリーズもはやくも第4作目(エヴァを含む)に入る。特に特撮物をあつかったシンシリーズは本当に撮りたかったんだろうな…
ていう気持ちも伝わるし、昭和からの作品を大事にして今現在、令和に蘇らせるのもけっこうな試みだと思うんですよね…
ファンというか昔から観ていた方には嬉しいであろう細かいカメラアングルやネタなどもしっかりとオマージュしてくるのも、このシンシリーズの特徴だと思う
しかもそこに庵野さん風にスパイスされるもんだから現在的というか新しく生まれ変わってる感じもあり新時代にて特撮ものを蘇らせるのもホントに見事なセンスだと思う!
さて、個人的には仮面ライダーは正直あまり当時は見てないので細かいオマージュなどは全然分からないのですが
ストーリーも全然知らなかった訳で、ただ改造された人間が悪の軍団ショッカーに立ち向かうかという基本的なストーリーしか知らないので細かいところは評価できないのだけれど
初見的にシンウルトラマンでもそうでしたけどテレビシリーズの1クールをほんとに見事に凝縮してまとめた感じが本作もあって自然と見れましたね。
そのためか庵野監督らしいのか、らしくないのか分からないけど哲学的にはなっておらず、個人的にはシン・ゴジラみたいな哲学要素は欲しかったところ…。
なんか流れ的な作りはストーリーをいかに納めるとかでシンウルトラマンに似てましたね!作品の雰囲気は
シンウルトラマンは向こうから敵がきたのですがライダーはこちらから仕掛けるのが多かったです
冒頭からいきなりトラックのカーチェイスからのライダー出現から頭部を破壊して血しぶき散らすシーンからして大人の見る仮面ライダー化してましたね笑
これは庵野監督らしい!ただ、やっぱりストーリーの展開はシンウルトラマン同様理解できるのですが、内容というか組織の説明やライダーの身体の仕組みなど一気に説明して理解が追いつかないまま黙々とおいてけぼりストーリー展開はシンウルトラマンと変わらず笑
まぁ、ドラマの内容を一気に凝縮してるので仕方ないのかもしれないけど、ちょっと分かりづらい笑
とはいえ、けっこう感動するシーンもあったので人間的な描写が多かったですね
個人的には、その言ってはいけないんですけど…ヒロインとの寝ちゃうシーンとか敵が変身するシーンはもっとグロくしても良かったのでは?とは思いましたね
やはり仮面ライダーていうタイトルから子供も観るという想定なので難しいかもしれませんが…
マシで個人的には特撮を使ったグロ変身シーンみたかったです笑
敵オーグは蜘蛛、コウモリ、蜂、サソリ、カメレオン、1号、とか次々と出てくる敵は見てておもしろかっですね笑
特に長澤まさみのサソリとか笑えました
というかこのシンシリーズにて長澤まさみの冒険心がすごい笑
ラスボスの蝶の森山さんの演技も静かな狂気で観ていて面白かったです。
確かなのは政府の人間を演じる竹野内豊がマジで良い意味でシンシリーズを繋げてるような良い味を出してます!
シンウルトラマンにキャストに載ってないんですけど、いましたよね?確かチラッと出てきたよーな…なんとなくシンシリーズが繋がってるような世界観が好きですね!
というかショッカーがなんで出てきたのかのAIのくだりがわかりにくし、なんでオーグみたいな実験とか謎のパワーでヒロインの兄があんなに強かったのもちょっと分かりづらい笑
トンネルでの戦闘は暗すぎてダブルライダーキックが見えづらかったのは多少残念でした…んーつまんなくはないんですよ!ただやっぱり凝縮しすぎて色々と詰め込みすぎておいてけぼり映画なんですよねー。
あと個人的には庵野色が今回はあまり感じなかったですね。ちらほらそうぽいところもあったのだけど今までの作品に比べると薄まった印象です。
これで後は大映がシン・ガメラ来るのを期待してます笑
もしかしたら庵野監督もそれを期待してるかもしれません笑
あとはーやるとしたら大魔神?あれも大映だったけな
この波で昭和白黒時代劇でもやってくれたら最高なんですけどね!
とりあえず、シンシリーズは今作で落ち着きそうです
昭和の名作を現代にどんどん新しい形で蘇って欲しいですね!
リメイクではなく、新しく!監督の考えでやってほしいですね!
そう考えると庵野監督は日本映画の新たな方向性を与えてくれた偉大な監督になるかもしれません!今後も期待して待ってますね