イヌ・ネコ殺処分ゼロのトルコ。首都イスタンブールの路上で暮らす野良犬たちの目線の高ささら撮影している。
監督であるエリザベス・ローは2017年にトルコを旅した際に、主人公となる犬ゼイティンと出会い、半年間にわたり犬たちに密着し撮影し、人間との共存を描いたドキュメンタリー作品。
本作が本年度鑑賞111(わんわんわん)本目というのはワザとです(こういう事すると222本目は猫映画にしなきゃいけなくなるぞ笑)
2016年に公開された同じくトルコのドキュメンタリー映画「猫が教えてくれたこと」の同様であり、対となるような作品。
犬が本当にどう思ってるかは知らないけれど、シリアからの難民や国に慢性的に蔓延る貧困問題など、言葉ではなく路上から見た景色から伝わる事も多く、なかなか興味深いモノを観れた。おだやかな雰囲気なのに、たまに劇画チックになるBGMもちょっと面白い。
さすがにナレーションもなく、ひたすら犬ばかり映してるので段々飽きてくるのはしょうがないか…。
「あの茶色い犬、強そうだ」「お前もって帰ったら?」と、兄ちゃん達にひと通り褒められた後、言葉わかってるかのように一呼吸おいてのカメラ目線のドヤ顔が面白すぎた。やるじゃん、ゼイティン。