（ちょっとあらすじ）
かつての賑わいなど見る影もなく、ゴーストタウンと化したコザの街に、開発の波が押し寄せる。この先の事も見通せぬまま、翔太は父親から「この街に未来は無い」と言われ、街を出て自立を促される。開発に乗り気の父とは真逆に、ローカルでディープな街を愛する祖父のハルと町の老人達は開発に反対するのであった。
そんなある日、突然の事故に遭いハルは亡くなってしまう。
哀しみの中にいた翔太の前に、
亡くなったはずのハルが現れる。
70年代、コザの街は駐留するアメリカ兵を相手に歓楽街として栄えていた。ベトナム戦争の激戦地に向かう前の米兵達は、バーやライブハウスに押し寄せ、惜しみなく遊ぶ金を出し、狂喜乱舞で夜を過ごしていた。そんな彼らを熱狂させていたロック・バンド「インパクト」。Vo/Gtで人気を博したロックンローラーのハル。この人物こそが翔太の祖父であった。
不意の事故で、この世を去ったハルにはどうしても叶えたい事があった。孫の体を乗っ取り、かつてのバンド仲間達の熱い心を呼び戻そうとする。
一方、翔太の魂はタイムスリップして1970年代のハルの体へ入ってしまう。
翔太はロックンローラーだったハルとして、ベトナム戦争特需に沸く70年代の沖縄で、驚きの真実を知り、未来へのサプライズを仕掛けようとするのだが…
（ここからは、作品の感想よりも個人の思い出話になります。
めんどくさいと思ったらスキップしてください。🙇♀️）長いし😆
この作品は「朝イチで、映画何かやってないかな〜｣と検索して、ジャケ写に目が止まり、タイトルを読んだだけで即決め。10時からの回。
時計を見たら8時40分…「間に合うかな〜｣急げ〜🚲💨と走る。
間に合いました😅最寄り駅から新宿まで快速で40分。上映5分前に着席(^-^)
なぜこの作品を即決めしたかと言うと、沖縄市コザは親戚が住んでいた町。子供の頃、那覇の本家からコザの親類の家へと、順々に泊まり歩いていて、あの頃の「コザ｣の町は、本当にヤバイ雰囲気を醸し出していました。あちこちでアメリカ兵が問題を起こし、普通の商店を営んでいた 親類の店のシャッターがボコボコにされていたのを記憶しています。（中央アベニュー付近）
この作品の予備知識など無く、たとえイマイチな作品だとしても、コザの町が舞台とあって、どうしても観たくなりました。
上映されて最初は、沖縄独特の面白くない小ネタを挟んでくるコメディなのかな？と苦笑い。これがまた主人公の翔太がバンド名を上回る程の「インパクト」ある面構えで😅
出てくる出てくる俳優さんは桐谷健太以外は知らない方ばかり…
昔の栄光にしがみついて生きている、死に損ないのロックスター達の話がメインなのかな〜？？
それでもいいや、いいや〜っ😅
じいちゃんと孫の体が入れ替わり、タイムループしていくお話しなんですけど、見進めて行くとグイグイと惹き付けられました。沖縄の時代背景を垣間見えるシーンや、コザの町が抱える現実問題にも触れていてストーリーも面白かったです。
孫の体を借りて、未来を諦め、老いぼれていく仲間達の心に再び火を灯したハル。
バンド再結成のシーンはなんだか泣けてきました。まさか泣くなんて思ってなかった。
老いぼれジジイ達が、ひとたび楽器を手に持った途端、めちゃくちゃカッコイイ姿に見えました。（チビラーサン♡ ̫ ♡）
桐谷君の歌唱力は歌によって上手く聞こえたり、あれ？って思う時もあったけど、ライブシーンはやっぱり感動。
昔、不良だった大好きな叔父が（14歳しか違いませんが😅）中学生になったか、なる前かの私と従兄を連れ出し、コザのライブハウスへ連れて行ってくれた事があったけど、酔っ払いの外人ばかりで、私は怖くてずっと叔父の後ろにくっついて、全然楽しくなかった💦従兄は慣れてたのか、ソファで寝てました😅色んな刺激をその後も沢山受けた町でした。
この作品の制作に当たって、これまた沖縄の伝説的バンド「紫」の全面協力元、制作されたそうです。人気絶頂だった頃の彼らの武勇伝もこの作品に盛り込まれているとか…。
「紫｣時代の曲は多分耳にしてると思うけど、記憶になく、紫の元メンバーで、城間兄弟が結成したIslandの大ヒット曲「Stay With Me」（知らない人もいるかも😅）は今でも初めと、サビだけは歌えます。元不良だった叔父が、ファンだったようで、関東地方で流行る前に（流行ったと記憶してます）既に聞いていて、歌えるほどでした。あ〜懐かしい✨
いつになく長くレビューしてしまった。😆
この作品は好き嫌いは、かなり別れる作品だと思いますが、笑いあり、感動ありで、私を楽しませてくれたウチナー映画でした。
㊗️沖縄本土復帰50周年おめでとうございます。
あ！ORANGERANGEがエンディングで歌っています。「EVERGREEN｣素敵な曲でした。
㊗️バンド結成20周年おめでとう
ございます。もしかしたら21周年かも😅
武蔵野館へ急いで向かった甲斐がありました。
それでは「またやーさい👋」
