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映画 五等分の花嫁のTELのレビュー・感想・評価

映画 五等分の花嫁(2022年製作の映画)
3.9
<TVアニメ3期でやってほしかった!>

※これまでのアニメや漫画を観ていないと全く意味がわからない映画です。


想像以上に面白かった!

結末を知ってたし後半のシーンはそこまで好きではなかったので観に行くのを躊躇していました。でも今思えばもっと早く観に行くべきだった!無駄なシーンが全く無く、研ぎ澄まされた重要なシーンのみをつなぎ合わせた見事な構成に感動しました。


1.ストーリー
各キャラごとの視点で学園祭を見て最後にすべてがまとまる構成はなんかすごい感動した。それぞれの姉妹がどんな思いで学園祭を過ごし風太郎との思いを成就させていくのか?みんなの想いがわかるからこそ切なくもなるし熱くもなるんですよね。

また、TVアニメ序盤だと5人姉妹の違いは服装や髪型、性格くらいだけど、映画ではかなり違っているんです。それぞれが将来の目標に向けて具体的に動き始めているんですよ。そんな目標に対して風太郎は全力でサポートをする男らしさもかっこいいですね。そんなキャラクターたちの確実な成長を見守る面白さもありました。

物語は完結まで描かれているので特に言うことはありません。しかし、漫画のあのシーンが映画だとこんなふうに描かれていて、あんな感じで演じられている・・・という漫画では感じられなかった感覚を楽しめるので、この作品が好きな人は映画館に観に行くことをおすすめします。

ちなみに特に良かったのは冒頭のシーン。ネタバレになるといけないので詳しくは言いませんが、冒頭のシーンが最後で回収される演出、とても良かったです。


2.キャラクター
これはもう今さら言うことはないかなぁと。過去のことは忘れてこの映画だけ見て一番好きになったのは二乃。デレるとかわいいし自己主張しっかりするし踊るし・・・最高でした。自分の問題に向き合う姿勢も姉妹との関係も全てが実直で気持ちよかったし可愛かった。

サブキャラも良かったなぁ。5人の父親がある種メインキャラでしたね。普段はあまり目立たないクラスメイトたちも映画ではしっかり見どころがありました(私、結構サブキャラを観てしまう人なんです)。

五等分の花嫁ってキャラが多いのでうまく時間内にメインキャラの魅力が伝わるのかなぁ・・・って思ってたけど、うまくまとまっていたし全員すごい魅力的に描かれていましたね~ 全員に見せ場があったし、悩みや想いにちゃんと向き合って乗り越えてる。そういうところに感動しました。


3.一番好きなシーン
風太郎と三玖のあのシーン。これはアニメと音声で観るべきシーンでしょう。どことは言いませんが、三玖も変わったなぁ(褒め言葉)という感じ。また観に行こうかなぁと検討中。


というわけでかなり良かったです。ただ、映画じゃなくても良かったと思いました。TVシリーズ第3期でやってほしかったというのが本音。だったらもっとじっくり描かれていたと思うので。

でも、ずっと観てきた五等分の花嫁がこれでハッピーエンド。方法は不満ですが内容は大満足です。



※最推しキャラは一花。でも見どころは控えめだったかなぁ。お姉さんとしての立場と実はポンコツという実態とのギャップはTVシリーズだと上手く描かれていたけど、映画はまじめでシリアスな別次元の人になってました。きらいじゃないけど、もっと女子高生している一花が観たかったですね。

※やっぱり少し消化不良感あり。説明不足なところとか端折られているところとかたくさんありました。たった2時間の中に2期以降の話を無理やり詰め込んで、且つ5人を平等に描かなくちゃいけないんだからそうなるのは理解できます。感動はできたけど改めて思い返すとちょっと雑な構成だったのかもね。
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