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RRRのTELのレビュー・感想・評価

RRR(2022年製作の映画)
3.8
【エンタメ特盛映画】

あまりにも評価が高いので上映館探して観に行ってきました!感想は、言いたいことは色々あるけど、そんなことはどうでもいいんだ!って吹き飛ばせる最強のエンタメ映画だったってこと。

確かに「なんでそんなに都合よくそうなるの!?」とか思っちゃう場面多数だけど、そんなことお構いなしに楽しめれば良いんですよね?

冒頭から虎と激しいバトルを繰り広げたと思ったら、次は子どもを助けるために馬とバイクの勢いを使い橋から飛び降りる迫力抜群のシーンが登場ですよ。

さらに、さらわれた妹との悲しい再会シーンは涙なしには見られませんし、その後のラーマとビームが激しく踊るナートゥは思わず笑みがこぼれちゃう楽しさでしたねー。

でも、ここまで順調に友情を育んできたけど、ここからが手のひらを返したように残酷なシーンが続くんですよ。特に拷問シーンとか壮絶。だけどムチで打たれながらも歌いだし民衆の心に炎を灯す場面はなんか感動しちゃいました。

他にも言いたいことはたくさんありますが、それは他のレビューをご覧ください。熱量高めのご意見ご感想が多数あります。

ただ、この物語にあるのは一貫して大英帝国(イギリス)は悪者であるという点。過剰に表現されていたので見ている方としては「大英帝国なんかやっつけろ!」って思うんですが、ふと我に返ったときに違和感が少々。

だって大英帝国側の兵士たちをことごとく叩き潰すところに爽快感があるような作りなんですもん。でも、歴史背景や表現の自由などなど色々あると思うけどちょっと一方的すぎるかなぁ。

それにツッコミどころも満載。毒蛇に咬まれた症状をそこら辺の草を使って治したり、都合よく掴める位置に飛んでくる武器の数々、ビームが敵の屋敷に潜入して明らかに目立ってるのにバレない、オートバイを片手で振り回す、重力を無視した飛び蹴りなどなど。

確かに「そこはおかしい!」とか「なんでそんなことになるの!?」とか言いたくなるんですよ。でも、むりやりロジカルにエンタメを見定めても意味がないんです。そんな細かいことは無視できるくらいの面白さでした。自分で自分の楽しいって気持ちにケチを付けるなんてダメですよね。

だって本当に楽しめましたもん。その証拠と言ってはなんですが、上映時間が3時間もあるのに1時間くらいで終わったって感じでした。長いのに長さを感じさせない構成と迫力。やっぱ凄いですよ。

最後は幸せな気分で終幕。誰もが笑顔になれる映画だなぁと思いました。これは映画館で見るべき。ぜひ放映終了までにぜひ映画館で楽しんでください!

※おまけ
・個人的に好きなところは、ビームが英語がわからないところですね。大英帝国唯一の良心であるジェニーに部屋に招かれても言葉が通じずお互いわかってるようでわかってないけどなぜか通じ合っている雰囲気がとても良かったです。

・気になるのは大英帝国側の俳優はどんな気持ちでこの映画に挑んだのだろうか?ってこと。傑作だけど別の角度から見ると衝突を起こしかねない作品。そんなところをなぜか気にしてしまいました。

・さっそうと登場する主人公たちを映すサウンドと映像表現がすごい。過剰なまでに使用される音響や映像効果がなぜかベストマッチ。日本やアメリカ映画だとここまで過剰にはしないだろなぁ。だから面白いんだろね。
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