劇場版『名探偵コナン』13作目
東京、神奈川、静岡、長野で、6件の同一犯によるものと思われる殺人事件が発生する。現場にはメッセージとして麻雀牌が残されていた。コナンはその広域連続殺人事件の捜査会議に、「黒ずくめの組織」のメンバーが紛れていることに気がつく。その後も殺人事件が続く中、コナンは危険を承知の上で、単独捜査を進めていく。「黒の組織」にコナンの招待が気づかれてしまうのかという絶体絶命の状況から抜け出すことができるのかという物語。
冒頭からコナンの正体がバレてしまうのかという不穏な怪しい空気が漂う。
今作は、広域連続殺人事件の発生により地方県警が勢揃いし、そこに黒の組織も絡んでくるという豪華盛りだくさん。個性強めな各県の刑事たちを見れるのも醍醐味。
麻雀牌と北斗七星がキーワードとなる広域連続殺人事件の謎もよく練られていて面白いと思う。
黒の組織のメンバーでコードネーム：アイリッシュが動き出す…。刑事に変装し、コナン=工藤新一の正体に迫っていく展開がハラハラドキドキ。
アイリッシュが誰に変装しているかが終盤で明かされるまで分からなかった。分かりやすいヒント一切ないから。
刑事たち複数人相手に全員を倒してしまう強さ、工藤新一の生存を確認してしまう頭脳、最後にコナンを庇い盾になる優しさを兼ね備えた人間味溢れるキャラが憎めないイケおじ。
少なくともジンよりアイリッシュの方が優秀であることは間違いない。
ライフルは避けられないが、拳銃なら避けられるという謎理論で銃弾をかわす超人的な蘭姉ちゃん。
目暮警部から目立ちたがりと言われる工藤新一の話は面白すぎて笑った。やっぱり客観的に見るとそう見えるよね。
ビートルズの少年探偵団ver.のジャケットが味わい深くて好き。カブトムシに貼られたコンビニのテープが意外なところで関係してくるのが凄いと思う。
何かを察し平次がコナンとの電話で絶対美味いお好み焼き屋行こうと誘うシーンの2人の絆も良かった。
終盤の盛り上がりがイマイチ。予告編を見ると面白そうなんだけど、原作の謎を明かさないギリギリのラインを攻めてるから微妙。個人的にはあまりハマらなかった。
