【大切なのは"普通"だと思います。頑張りすぎたら普通じゃなくなります】
[三行あらすじ]
同名漫画原作。保護司の阿川佳代(有村架純)が保護する工藤誠(森田剛)。ある事件をきっかけに阿川は過去と向き合い、何を見つけ出す?
[レビュー]
原作はあるものの、岸善幸監督のオリジナルストーリーと後で知ってスゴいなとひとこと。PG-12で血生臭いクライムはあまりお気に入りしない私ですが、見応えありの作品となっておりました。
保護司の説明は多分、既にテレビドラマ版でやってるんでしょうね。時間作って見たいな👀国家公務員で元犯罪者を相手にする危険さがつきまとうのに報酬がないとか、それ相当の気持ちがないと務まらないお仕事ですね。
仮釈放された誠の話が軸になるんですけど、吉田大八監督の『羊の木』のような話かなと思ったんですけれど。私はこちらが好みです。クライムがドキツ過ぎてたら、気がめいるような話ですが。岸監督にはいつも驚かされる…
若葉竜也くん。君はやっぱりスゴいよ。今回は謎の男だったんだけど、素性がわかったり、アレがなかったら、私はこんなに号泣してないよ…
森田剛さん。最初からジャニーズオーラがなかった。スゴかった。今回、主演の有村架純さん3人共本当に素晴らしい演技を見れてくれた。森田さんに助演男優賞を送りたい。
内容はいろんな記憶や場面を転々とします。けれど必然性もあるし、無駄なシーンがほとんどなかったですね。丁寧に登場人物名が表示されるのは、テレビドラマからの名残りかもしれませんね。
何がよかったかって、人物一人ひとりに感情がそこにあった。ある執念さ、許されないことをしている時だって、許しを請う時だって…
『二重生活』レビューしてないけれど、岸監督コンプリートしちゃいました。これからは迷わず映画館で観ようと誓いました。なるべく全国ロードショーで、お願いします。