健一

ディア・エヴァン・ハンセンの健一のレビュー・感想・評価

3.5
「ラ・ラ・ランド」でアカデミー作品賞が獲れなかった悔しさから『次は本格的に!』と意気込んで製作チームが作った「グレイテスト・ショーマン」。
日本ではロングラン大ヒットしたにも関わらずアメリカでは批評 興行的に振るわず、アカデミー賞でも 総スカン。
三度目の正直 とばかりに『次こそは!』と挑んで製作されたのが 本作「ディア・スタン・ハンセ・・・
違った😅
「ディア・エヴァン・ハンセン」の登場です!😃
しかしこちらも全米でパンデミック真っ最中の中で公開されたからなのか 興行的には大惨敗に終わってしまいました。
日本の観客達にどれだけ受け入れられるのでしょうか・・・
とっても不安です。

ブロードウェイの舞台劇を映画化した本作。
主演はブロードウェイでも同じ役を演じたベン・プラットが演じているのだが、どうもキャストに華がない。
ジュリアン・ムーアやエイミー・アダムスなどの大女優が脇を固めているにも関わらず 大熱演をしているわけではないので彼女達を含めキャスト全員からパワーを全く感じない。
「ウエストサイド物語」や「RENT/レント」があんなに素晴らしかったのはキャスト達がパワーにみなぎっていたからだ!
まず、本作にはそれが無い。

「グレイテスト・ショーマン」が あんなに豪華絢爛だったのに 本作は現代劇だからしょうがないのだが、画に華が無い。
ミュージカル映画としても えらく中途半端。
ホントにこれブロードウェイで大ヒットしたミュージカルなの?

とは言えパワーは無いのは確かだが、なんとも愛に満ちた『優しい』作品であることは確か。
監督は「ワンダー 君は太陽」を撮った監督さんだけあって 抱擁力に溢れた、優しく感動させてくれる作品になっていることは間違いなかった。

大号泣させてくれる部分もあったが、作品全体的には もっとやれる事があったのではないのかなと感じてしまった。
主人公に感情移入してしまうと とにかく心が痛い。
何気なく ついてしまった嘘 って広がって行くと コワイだろうなぁと自分だったらと考えると胃が痛くなる。😅

SNSやNET社会、孤立や友達関係など、今を生きる若者達をリアルに描いているので 高校生、大学生のフォロワーさんのレビューを是非読んでみたくなる作品だった。


2021年 11月26日 公開初日
池袋HUMAXシネマズ screen 5
💺137席
客入り 私を含め5人。

はい、やっぱり ガラガラ😭。

本作のタイトルを聞くと、わたしのようなおじさんはスタン・ハンセンのリングインのテーマ曲が頭に流れてしまう・・・
健一

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