たなしょ

殺人鬼から逃げる夜のたなしょのレビュー・感想・評価

殺人鬼から逃げる夜(2020年製作の映画)
3.8
この映画はチン・ギジュさん主演のスリラー映画。

主人公は耳が不自由な聴覚障害者であり、手話専門のお客様相談センターで働いている。主人公の母も聴覚障害で耳が不自由であり、そんな母とチェジュ島へ旅行に行くことを楽しみにしていた。

そんなある日の仕事帰り、母を家の付近まで車で乗せて駐車場に車を停め路地を歩いていると、白い靴が路上に置いてあったため不審に思い細い路地へ。怪しげに思っていたら前から血まみれの若い女性が。

近くに隠れていた連続殺人鬼に後ろから捕らえられたものの若い女性の助けもあり脱出。殺人鬼と鬼ごっこをする様に街中を本気で脱走することに。

耳が不自由なため警察などにも筆談やジェスチャーなどで伝えるも上手く伝わらない。そんな不利な状況の中、連続殺人鬼は主人公に迫っていく。

連続殺人鬼の標的となってしまった耳の不自由な主人公が機転を利かしてひたすら逃げる物語。



いやードキドキハラハラな展開でした! 凄く見応えがありました。まず主人公のチン・ギジュさんが物凄く可愛い。小柄で表情豊かでとても好き。これからも様々な作品に出て欲しい一人になりました!逃げる際は小柄な見た目からは想像できない逃げ足の速さ。元陸上部?と問いたくなるような速さと持久力でした。

リアル鬼ごっこを彷彿とさせる逃走劇。韓国の閑静な住宅街から人通りが多い繁華街と舞台が変わっても緊迫感は変わらない感じ、とても良かった。

耳が不自由なため無音のシーンがあります。主人公になった気持ちでとても怖い。どこから殺人鬼が来るか分からない感じに釘付けでした。

主人公とそのお母さん、とても賢い。すぐ不審なとこに気付いたりどうしたら男から逃げることができるかと考えながら行動してるのが自分にできないと思うので凄いです。

耳が不自由な方や体に何かしら不自由がある方など健常者である私たちは見捨てるのではなく、助け合いながら共に生活していくことを改めて感じさせられる作品です。

殺人鬼と本気で鬼ごっこするシーンを見たい方や韓国映画に興味がある方などにオススメな作品となっております!
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