磨

ストーリー・オブ・マイ・ワイフの磨のレビュー・感想・評価

3.5
1942年に出版されたハンガリーの小説を「心と体と」でベルリン国際映画祭で金熊賞を獲得したハンガリーのイルディコー・エニュディ監督が映画化。
1920年代のマルタ共和国を舞台に、運命的に出逢い、そして葛藤する男女を描いた大人のラブロマンス。

あくまでも夫目線の物語なのだけど、作品を支配するのは妻。失礼ながら、彼女にそこまで注目していなかったけど、本作の彼女のミステリアスな魅力に驚いた。
169分という長尺で、中盤までは割とのっぺりした物語なんだけど、けっこう観れちゃうのは彼女の存在がとても大きいのだと思う。

今の感覚でいうと“勝ち組”みたいな(偉そうな)男性も、魔性の魅力に骨抜きにされちゃう的な展開は個人的にはなかなか爽快(笑)


タイトルがシアーシャ・ローナン主演作品とそっくりだけど、あちらの若草物語の方は邦題で、こちらは原題ままなのでパクった訳でもなんでもないですな(笑)
磨