Laika

かもめ食堂のLaikaのネタバレレビュー・内容・結末

かもめ食堂(2005年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

ヘルシンキで女一人で食堂を経営するのは簡単なんだろうか。ヘルシンキには、日本食を作れる材料が整っているんだろうか。海外で暮らしていると、違う視点でみてしまう。なぜ、さちえはヘルシンキで食堂をしようとしたのだろうか。
トンミが毎日コーヒーを飲みに来るとか、さちえさんの就寝前の膝行とか、繰り返しのシーンが多い。まさこさんが毎日日本語で「荷物が届きましたか?」と電話している先はどこだろう?ヘルシンキ空港は日本語が通じるのか。まさこさんが電話している間、いつもうろうろ歩いていた老人と猫の意味は?トンミから「森があるから」と聞いた後、すぐに森に向かって行くまさこさん。そしてそこでキノコを見つけ嬉しそうに採集していく場面と、待っていた荷物を開けたらすべてキノコってなぜ?最後にさちえさんがプールで「お店が満員になりました」と言ったら、それまで泳いでいたみんなから拍手してもらうとか、まさこさんの話し方とか、すべてがどこかお伽話っぽい。それぞれの人たちのそれまでの生活が分からなかった。ヘルシンキの俳優さんとよく頑張ったと思うが、なんかストーリー全体がふわっとしていてゆるすぎて地についていない。
さちえさんの優しくてポジティブな生き方がいい「気」となり、それが人々を集め、「美味しいものを出す雰囲気のいい食堂」になっている。近くにあったら行ってみたい。
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