このレビューはネタバレを含みます
1番印象に残ったのシーンは、シュピルマンがドイツ人将校に見逃されたあと、1人泣くシーン。
家族とはなればなれになっても、匿ってくれた人が捕まっても、どうにか逃げてきたシュピルマン。石にかじりついてでも、ごみ
を食べてでも、隠れ場所を探して必死に生きのびようとしていた。
だがその一方で、自分だけ生き残った罪悪感を彼はずっと感じていたと思う。
そしてついにドイツ人将校に見つかってしまう。だが見逃された。また生き延びてしまった。
彼の涙からは、命が繋がったことへの安堵、しかしそれ以上に悲壮なものを私は感じた。
戦場のピアニスト。
しかし芸術家であるかどうかなんて、戦時中関係ない。
ドイツ人将校は、彼がピアノを弾けなくても彼を見逃したと思う。
苦しく、重い映画。
命があまりにも簡単に消えていく。
もう1回見たいとは思はない。
でもいつか見返したい。
そんな映画だった。