子馬

最後の決闘裁判の子馬のレビュー・感想・評価

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)
4.1
傑作!!!
決闘裁判というタイトルから、ゲームオブスローンズのあれみたいな感じを期待していたが、期待を上回る面白さだった
中世フランスで起きた一つの事件に対して主要人物3人の視点から語り直すという話で、視点は三者三様で羅生門と似た構造のストーリーだが、三番目のマルグリットの見方をこの映画内の真実(=答え合わせ)として描いており、独自の作りになっていたと思う
二人の対決という前提から、カルージュとル・グリの因縁や、マルグリットの立場から見たお互いの暴虐性を存分に描き、観客の沸点を最大限まで高めた地点で決闘裁判が行われる構成がバッチリはまっていたと思う
残酷な世界で、理不尽に傷つけられ、絶望しそれでも生きたいと願うマルグリットの心情に何より共感できた
最後の決闘の勝敗もおおよその観客の期待に沿う結果なのではないだろうか。
戦いの内容も迫力十分で、期待以上のカタルシスを得ることができた。
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