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LAMB/ラムのmfgのネタバレレビュー・内容・結末

LAMB/ラム(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

「LAMB」

アイスランド国営放送/クリスマス/祈りの歌
羊の表情の豊かさ


“第1章”

牧羊家夫妻の暮らし
平和で長閑で静かで(どこか暗澹たる雰囲気も漂いつつ…?)淡々と進むストーリー
犬も猫も表情豊か
子羊の誕生(→374番)
時間旅行
(→現在に幸せを感じていることを語る夫と 過去に後悔あり…?な妻)
アブノーマル子羊の誕生
(誕生時の夫妻の驚愕の表情/羊舎ではなく自宅で我が子のように大切に育て…(特に妻は異常…?(⇔夫は苦悶の表情…))/自宅で育てられるアブノーマル子羊を訪れては求めるように鳴く母羊/犬が見つけた謎の物体/アブノーマル子羊を見つめる猫の鋭い視線/名前は“アダ”(※番号ではなく)/)

アブノーマル子羊の行方不明
→発見
(アブノーマル性=首から下は人間(お包みで隠された衝撃の真実)/発見現場から執拗に追いかけてくる母羊/ベビーベッドの上で眠るアブノーマル子羊を 愛しい我が子を見つめるような慈しみの瞳で見つめる妻(⇔複雑な表情を隠しきれない夫))


“第2章”

黄色の花冠
水面に映る自身の姿をまじまじと眺めるアブノーマル子羊
置き去りを食らうロッカー崩れっぽい男(=夫の弟)
妻の夢(鋭く光る羊たちの瞳)
アブノーマルな妻
(執拗にアブノーマル子羊を訪れる母羊を雨の中射殺→穴掘って埋める(目撃しちゃった弟))
アブノーマルな一家団欒
(アブノーマル子羊は人見知り/食卓では普通に椅子に座って一緒に食事/妻(=ママ)と楽しくバスタイム/)
⇔外部の人間のショック
(“あれは一体何なんだ”(→“幸せってやつさ”と満面の笑みで応える夫(=パパ))/衝撃的な“おじさん”になってしまい…/口出し無用箝口令を敷かれ…)

ロクデナシ弟
(お金の貸し借りのトラブルとかの常習犯/ツキがない/夫のいない所で妻にちょっかい出したり…/アブノーマル子羊を動物扱いし、その辺の草を食わせたり(“そんなに人の幸せを壊したいのか?”→“そいつは子供じゃない 羊だ”)…/夫妻就寝中にアブノーマル子羊を連れ出し、真正面から猟銃で殺害を試みるも…)
犬や猫は不穏な流れを察知…?


“第3章”

子供のいる幸せ?辛い過去を乗り越えた感?
(※ “アダ”=お墓の下で眠る夫妻の実の娘)
→夫婦の愛の復活?
…アブノーマル子羊誕生前後で全く異なる和気藹々感(暗鬱な雰囲気→夫妻でトランプに興じたり楽しげな雰囲気?)

あんな一件があったにも関わらずおじさんと釣りへ…
スポーツ観戦
おじさんの古い録画映像(昔はイケてた)鑑賞
瞳に映ってしまった見たくないような出来事…?犬の断末魔…?
鏡に映る自身の姿をまじまじと眺めるアブノーマル子羊(←自我の芽生え…?)
酔っぱらった夫にしがみつくように添い寝するアブノーマル子羊
寝室に飾られた羊の群れの写真を眺め…

やっぱりロクデナシな弟
(夫が酔って眠ってしまったのをいいことに またもや妻に言い寄り…/誘いに応じない妻に母羊銃殺の件を脅迫のネタに…/)
→vs.やり手…!な妻
(誘いに応じたように見せて弟を監禁、弟の助けを求める声をかき消すようにピアノを演奏)

一夜明け…
反省の色…な弟を円満追放、安堵の表情で家路に着く妻
…だったが…

無残な犬の死骸
筋骨隆々羊人間による夫の銃殺、父に寄り添うアブノーマル子羊は連れ去られ…
アブノーマル子羊の哀しげな表情が…
夫の骸を抱き抱え…嘆き悲しみ…壮大な自然を見上げ…
最後の一瞬の微笑みとか…





・事の異常さ衝撃を通り越して、だんだんアブノーマル子羊が可愛らしく見えてくる不思議
・もはや全てが可愛い…
(黄色セーターとか青いセーターとか etc…似合ってるし…/シャイな感じとか…/パパやママと仲睦まじく微笑ましい感じとか…/寝顔とか…/おてて繋いで歩くとことか…/酔っぱらってノリノリなテンションの大人たちについていけない感じとか…/犬や猫とも仲良しな感じとか…/)
・調子の悪いトラクター(←)
・沈黙が語る 静寂が語る …そんな感じ…?
・“天の贈り物”とか“新しい始まり”と言う名のひとときの幻…?御伽噺…?
・後ろめたい部分のある“幸せ”は真の幸せではなく、その偽りの“幸せ”には悲しい顛末が付き物であるということ…?
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