たっくんの中のたっくん

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲のたっくんの中のたっくんのレビュー・感想・評価

4.2
StayHomeを利用して久々に鑑賞。
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「クレヨンしんちゃん」でありながらそうでない作品。
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当時映画館に家族で観に行った想い出の作品。
ウチの家庭は「しんちゃんは教育に悪いからダメ!」という家庭ではなく、逆に母や祖母と物心ついた時からドラマばっかり見ていたのですが、小学校高学年になると周りがみんなしんちゃんの映画の話をしているのに付いて行けず、「大人が観ても面白いみたいよ」と理由を付けて映画館に連れて行ってもらいました。
一緒に行った母と祖母も一緒に大笑いし、感動した作品。
そんな想い出を"懐かしく"感じるようになってしまった事が、よりこの作品センチメンタルな気持ちにさせました。
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時代の移り変わりとともに見方が変わる作品で、この時子供だった人も親だった人も、
そのどちらでもなかった人も、
昔も今も
ずっと感動できる作品だと思います。
時代の移り変わりとともに、常に見ていたい作品。
もう少し時代が過ぎたら、作品の時代設定を少し現代に近づけたリメイクなんかも見れたらなぁと想像してしまいます。
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懐かしさを"匂い"で表現した心象表現は素晴らしく、映像からその"匂い"を感じれる所、
ひろしの子供時代から今までの回想、
終盤のしんちゃんが階段を駆け上るシーン、
ラストに流れる吉田拓郎、
ここの表現は素晴らしいです。