喜連川風連

THE FIRST SLAM DUNKの喜連川風連のレビュー・感想・評価

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
4.5
音と時間による初期衝動!ロックに彩られた映画。

上映時間が決まっている映画芸術と時間のスポーツであるバスケを掛け合わせる妙味。

効果音の応酬。特に足音。バスケのブザーを用いたBGM生成。バスケのボールを打つリズムとの交錯が心地いい。

BLUE GIANTも同じく3Dを用いた映画だったが、選手パートや寄りの部分の作画に全くスキがない。

目玉の輝き・色味、相手選手との塗り分けのディティールの細かさに見入る。

売れっ子漫画家が細部にまでこだわった映画を作るとこうなるのか。。

そのほか、井上さん世代の「これかっこええやろ?」がたくさん詰まっている。Michelle Gun Elephantを彷彿とさせる90年代ロックから10-FEETまで一気に駆け抜ける。

スポーツを観戦していると息を飲む瞬間があるが、あの瞬間がスクリーンで無音で再現されていて狂喜乱舞。
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