このレビューはネタバレを含みます
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【鑑賞前から"可愛くて難解"というウェスフィルターがかかっているけど、好き❤️】
スペインの広大な敷地に全てセットで作り上げたアステロイド・シティ。本来ならCGを駆使してもOKだと思うところもセット。山もサボテンもセット、まるで屋外で舞台を観ているような、不思議な感覚でした(美術さん達、かなりやり甲斐があったのでは?)
左右対称は言わずもがな、ハリボテのマットな質感とシアーな質感が上手く融合、共存していました。
劇中劇アステロイド・シティを紹介するTVはモノクロで画角もテレビサイズ。
物語の芯となるアステロイド・シティになるとカラフルなワイドスクリーンに変わり、躍動感にあふれる。この瞬間は本当にワクワクした🤩
でもあともう一つ、時々インサートされるモノクロのTV舞台裏が観ている私たちを迷子にさせる。
………どうなってるの???
それで内容は、と言うと、
パステル調で可愛い、やっぱりわかりにくい‼︎
監督の表現したいことを色々な角度から全て納めた結果の映画、それがウェス・アンダーソン作品の特徴だと思うんだけど、絵画に例えるならピカソみたいな。
でもこれまでのウェス作品も今作もどれも家族がテーマだったり監督が言いたいことは共通していると思った。
本作は妻を亡くしたばかりの主人公、母親の死を知らない子ども達、義父との関係など身近な人の悲しみやそれと対峙、再生することが描かれていたようなぁ………。(わたしの主観です)
無邪気な子ども達に対し、無表情なオトナの対比も面白かった。
それが、宇宙人が登場しちゃうから頭が混乱する訳で🤯
映画の設定1955年近辺はUFOだったり、第二次世界大戦、マリリンモンローなど、劇中劇に出てくる事が起こったようなので、それを表現しているのかなぁと思いました👽✨
でもこのキモカワ宇宙人のおかげで物語が動きだすから不思議😂
それを、わからないながらも納得した自分も不思議😂 宇宙人を演じた俳優さんが大物すぎたからかな???
他にも格言とも取れるセリフもあったり、
ウェス作品はやっぱり凄いんだなぁ。
私も今度から、あらゆる事から目覚めるためには眠ることにする!
あと忘れちゃいけない、キャストが豪華!今回もウェスファミリーが集結🔥
あと洒落てる🖤と思ったのがポスター、集合写真の中で演者はカラー、製作陣はモノクロになっているところ。細部までめっちゃ完璧‼︎
よくわからないけど完璧なウェス作品が改めて大好き‼︎と思った😍
捉えかたは人それぞれ、
劇中劇の大人達のように雰囲気に流されてもいいんです。
反対に子ども達のようにウェス作品を能動的に理解しようとしてもいいんです。
とにかく観てるだけで、楽しいのだから✨
レビューを書くために思い出そうとしただけで頭が混乱してきたので、この辺で。。。😊