自己満足点 43点
ウェス・アンダーソンの最新作。
彼の作品は個人的に好みが解れますが、残念ながら今作は好きじゃない方のウェス・アンダーソン作品でした。
アステロイド・シティという、クレーターのある小さな街を舞台に繰り広げられる群像劇...ではあるものの、実際には60年代くらいのテレビ放送のドラマの物語という設定。
正直二つの物語が噛み合ってるとは思えないし、劇中劇である「アステロイド・シティ」の物語も一本道では無いです。
一応、物語の進行がどうなるかという脚本家のやり取りも描かれるものの、個人的にはそれがウェス・アンダーソン自身がストーリー進行が上手くいかない事への言い訳に使ってないか?というひねくれた考えをしてしまいました。
つまり、「グランド・ブダペスト・ホテル」で描かれたような入れ子構造が合ってる内容とは到底思えないです。
"文字通り"退屈に感じてしまいました。
ただ今回のキャストもスカーレット・ヨハンソンやトム・ハンクス、マーゴット・ロビー、ティルダ・スウィントン等と豪華で、その豪華なキャスト達の演技は観てて面白いです。(それと最近「彼の作品は白人ばっか」と揶揄されたためか、今回は白人以外のキャストが増えた気がします。)
また、アステロイド・シティ内のパステルカラーのデザインとスラップスティックなセット自体は観ていて好きでした。
それだけに少し残念です。