まず大前提として、全集で初めて読んだ新参者ではあるんですが、大友先生の「童夢」大好きで。ホラー映画ばかり観ていて怖さには人よりは耐性のある(はず)の私が、童夢読んだ時はページを捲るのすら怖くて、読了後は本当に文字通り動悸が止まらなくて、しばらく読み返すのも躊躇ったくらい衝撃受けた作品でして。
そんな童夢に影響を受けて作られた作品、しかも前評判も良いということでめちゃくちゃハードルあげちゃった私が悪いとは思うんですが、
合わなかったよ………
とりあえず前評判通り猫がマジで酷い目に遭うので愛猫家はやめといたほうがいいです。
子供の純粋さが暴走し暴力性が次第にエスカレートする様は確かに恐ろしく、面白いし、いい意味で最悪なんですが、ちょっと冗長じゃないかな、と。
繰り返しのようなシーンも多いし、中盤から飽きてしまいました。これを「丁寧に描いている」と取れるか「無駄な部分」ととるかで評価が変わるのかな。
「こんなことをしたらどうなっちゃうんだろう」という好奇心を、(良くも悪くも)大人は制御できるけど、子供は出来ない。純粋さと邪悪さって紙一重だよな、と改めて感じました。
