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死刑にいたる病のtamaのレビュー・感想・評価

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
2.2
阿部サダヲのサイコパス映画。
絶望を抱えた若い高校生を中心に、淡々とグロい殺し方でシリアルキラーとなった榛村が逮捕され死刑確定後、主人公の雅也を面会に呼び出し、言葉巧みに雅也を動かしていく…
と導入はとても惹かれるのだけど、そこから先はあいつもこいつも虐待被害者の数珠繋ぎで、虐待被害者=洗脳しやすいみたいな図式が見えてきて、そういう部分もあるかもだけど、そうならない人もいるでしょ、そういう人が榛村にとっての一番の脅威だと思うんだけど、出てこなかったなぁ、脅威的人物。榛村の一人勝ちでずっと余裕なのが飽きてくるポイントなのかも。焦ることもなく、もはやハンニバル・レクターかよと。別の関係ない事件を榛村目線で解明させてみたい。全然違う物語になってしまうけど。

阿部サダヲはこういういい人も狂った人もどちらも演じられるだけじゃなく、どちはも併せ持ってる人を演じさせても素晴らしかった。阿部サダヲの名演を楽しむ映画。

あと裁判シーンにことごとく傍聴席にいる阿曽山大噴火が気になってしょうがなかった笑
tama

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