吉田ジャスティスカツヲ

さがすの吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

さがす(2022年製作の映画)
4.9
タイトルの通りに、基本設定は中学生の娘が突然消えた父親を「さがす」物語。
【その原因に迫るべく、時間をさかのぼる三幕構成】はこの手の作品として意外性はないかもしれません🤔
しかし、父娘以外の【もう一人の重要キャラ】が本筋に侵食してきたとたん、とてつもなくドラマが暴走し、いい意味での異常な世界へと突入していくのです😱

初めのうちは単純に思えた一連の出来事なのですが、それぞれの視点から真相を紐解いていく事で、やがて思いもよらぬ全体像が見えてきます…
予想を裏切る展開の連続はとても見事で、登場人物たちの心の闇を浮き彫りにしていく仕掛けも非常に巧い👏

そのうえで、生きること自体が過酷な現代の日本社会にあって、
何が許されて何が許されないのか、
その境界線を決めるのは果たして誰なのか?という問いを観客に投げてきます。


面白いオジサンのイメージを逆手に取った、佐藤二朗の怪演はまさに新境地ですよ😳

それと楓さん?キミ、『湯を沸かすほどの…』の鮎子ちゃんだよね⁉️大きくなったねぇ⁉️