Shoko

幻滅のShokoのレビュー・感想・評価

幻滅(2021年製作の映画)
3.5
〖幻滅〗(映画/フランス/2022)



『舞台は19世紀前半。恐怖政治の時代が終わり、フランスは宮廷貴族が復活し、自由と享楽的な生活を謳歌していた。文学を愛し、詩人として成功を夢見る田舎の純朴な青年リュシアンは、憧れのパリに、彼を熱烈に愛する貴族の人妻、ルイーズと駆け落ち同然に上京する。だが、世間知らずで無作法な彼は、社交界で笑い者にされる。生活のためになんとか手にした新聞記者の仕事において、恥も外聞もなく金のために魂を売る同僚たちに感化され、当初の目的を忘れ欲と虚飾と快楽にまみれた世界に身を投じていく。挙句の果ては、当時二分されていた王制派と自由派の対立に巻き込まれ、身を滅ぼすことになる』

公式サイトのあらすじから引っ張ってきたけどもう結末まで言ってるからワンクッションしなくて大丈夫そう?
どんどん喋る。そんなには喋ることないかも。
なんで観たいと思ったのかなんにも思い出せないけどとりあえず観に行こってチケット取って、今朝おねえちゃんと喋っててグザヴィエドラン出るじゃんってなってだから観に行こうと思ったのかも。

これは19世紀の小説?が原作らしいんだけど、現代にも全然通用するようなストーリーで、フェイクニュースとかステマとかそういうのを作り上げていくメディアの話で、なんかその辺は想像してたのと違って結構社会派〜って感じなのと、ナレーションがめちゃくちゃ小説の文体で喋ってくる上にその文体が比喩とかめんどくさい言い回し多くて、字幕読んで言ってること理解するのがすごい大変で…それで…ちょっと寝た…これは映画の前にパッタイ食べてビール飲んだ私が悪い。めちゃくちゃ気持ち良く寝てしまった。フランス語聞くのほんと好き。
ていうかずっと小説っぽくて、ラストにお前が語り手だったんかってなるところまで含めて小説っぽさあったのでこれは観る小説、映像付きオーディブルという感じだった。
小説読んでそのまま脳を通さずに映画化したらこれになったみたいな…それぐらい小説っぽいの。

とにかく田舎のピュアボーイが調子に乗って乗って乗りまくってイキリまくる話だった。
「そんなにイキるのやめな…あとから痛い目見るよ…人には媚びておいた方が得だよ…」って思いながらハラハラしてたので、ラストはまあそうなるだろうなという感じではあったんだけど、みんなが一斉に裏切るところ楽しすぎて一気に目が覚めた。この映画の真髄はここだよね?
最高すぎた。
あの劇場の支配人もくそだし、ルストーだっけ?編集長の。あの人最初からめちゃくちゃ好きだな〜って思ってたけど裏切ったときの投げちゅーでやられたし最後に捕まる時に「シャンパンはないのか」って言ったのも悪党ぽくて最高だった。ああいう顔の人が好きなわけでは決してないんだけどなぜかああいう顔の人を好きになりがち。
ガールズもみんなきれいでかわいい。

ストーリーだけ観たら結構地味というかしっかりしてるけど派手さはない感じするけど衣装とかセットがとにかくど好みすぎた。私もあの時代で暮らしたい。

(58/劇場鑑賞28)
Shoko

Shoko