ちょっとあまりにも今の私にドンズバに響いてしまい衝撃を受けすぎて見終わってからもしばらく感想をまとめられずに何回もリピートしてしまった…
7年前に「ゴーンガール」を見たときと同じ感覚を味わってる
映画として完成度がどうこうという次元とは別に、こういう「私の作品だ…！」っていうのに出会えたタイミングってたまらない
女って、別に子供産んだからって“聖母”になれるわけではないんですよ。世の中男女問わず、“母親”に対して過剰に期待しすぎなんだよ
響いた点
①40代オーバーの女がカラッとした海辺の避暑地で上質なシャツドレスを着てビーチで日焼けしたり本を読んだりする映画は大好き
②昨年出産した身としては育児が想像以上に壮絶で白目剥きながら(私が)泣いてるのでわかりすぎる
まず①に関してはもう理想の将来像。“オバサン”になってもシミとか人の目とか気にせずに水着を着てビーチでアイス食べる！！
そんでエフォートレスでシックなシャツは必須。「胸騒ぎのシチリア」のティルダ様の着こなしも最高なのだけど、今作のオリヴィア様も最高でした。
特に穴あき刺繍みたいな加工がされた白シャツ素敵すぎ。
あと好きなのは「美しい絵の崩壊」のロビン・ライト＆ナオミ・ワッツのスタイル…
②に関してはやっと授かった子供なのに、産後のホルモンバランスも体の変化も劇的な中で毎日昼も夜も寝てくれない子供の相手をしていると、寝不足すぎて涙が止まらなくなる日々があって、
虐待とか信じられんと思っていたけど、望まない妊娠やケアが十分でない中での育児だったらそんな結果になるのも多少理解できてしまうようになった。
仕事と違ってゴールがなく、小さな命を生かすのに必死なのにある意味単純な授乳と寝かしつけの繰り返しの日々、そして社会から隔離され取り残されたような感覚、かといって仕事には集中できず捗らないし、そもそも仕事する時間があるなら私が寝たい。
泣いて切り傷にキスをせがむ子供に、たった1秒キスしてあげることすらできないほど余裕がなくなる気持ち、分かる。
だって、私だって、社会と繋がっていたいのに。
だからこそ自分の功績が人の前で認められたこと、夫には理解できない言葉で繋がれる人との特別な絆、ふと今とは違う人生だったらどうかな、と消えてしまいたくなる衝動、何もかもがリアルだった。
