これは男性と女性どちらの視点で見るかによって変わる作品ですね。
私はどんな内容の作品なのか知らずに見ました。内容をできるだけ知らない方が面白い映画があるのでその類と思いました。ところが結構ハードな内容で驚きました。最初はベネチア国際映画祭で高い評価を経て賞を取るなんてすごいなという感じでした。家では字幕が読めるので追っていけばいいだけのことかという感じでした。まさか内容がこういうものだとは知りませんでした。
まあ、はっきりいうと中絶が重罪のフランスでありとあらゆる手法を使って中絶しようとする女性の話です。なので痛々しいシーンや血が出るのでそれだけで故愛と感じる人もいるかもしれません。私は前半の20分くらいはエレン ペイジ主演の「ジュノ」みたいになるのかと思ったんですが全然違う方向へ行きました。テーマが中絶ということで最近はアメリカのローヴィーウエーヴとかいうのを聞いたことあります。私個人の意見としてはケースバイケースですね。一丸にこれはいいこれはダメとは言えないですね。ただこの作品を見て思ったのは欲しくない子供を産むということはとても辛く苦しいことなんだと思いました。最後のトイレのシーンは頭から抜けそうにないです。脱線しますが、今日広島でG7が行われていますよね。その際にアメリカのバイデン大統領が原爆資料館から出た顔と私が今作のトイレのシーンを見た時の顔が一緒でした。本当に恐怖を感じました。
なかなかこういうことを考える機会は男性だからかもしれませんが、ないですね。でも良かったです。
