さとし

やがて海へと届くのさとしのネタバレレビュー・内容・結末

やがて海へと届く(2022年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

これはまあまあでしたね。

30分見て面白くなかったら終わろうと思ったんですが、最後まで観れました。まず思ったのはどんな理由があるにせよ人と人が出会うのには意味があるんだと思いましたね。いろんな選択肢があってその中で巡り合うんだと感じました。岸井さんと浜辺さんの化学反応はいいですね。親友なのか同性カップルなのかはっきりしませんでしたが、おそらくは外には親友と言って実は同性パートナーだったというのが私の中でしっくりきました。まあ、一番自然な感じだと思いました。あと光石さんが良かったですね。実際にヘビメタを聴いてるところや首を吊って死んだところを見ることはありませんでしたのである意味安心しました。まあ、「52ヘルツのクジラたち」みたいになれとは言いませんができれば死の真相をもう少し詮索してほしかったです。

それはそうと結構技術的にもレベエルの高いことをしてる気がします。先にまな視点で描いておいてあとからすみれ視点を描いたのは良かったです。あと良かった点として最後の方のシーンですみれが出会うおばあちゃんはあの高校生の祖母とすぐにわかっるような演出がいいですね。まあ、あのあたりは言葉ではなく自然に観てる側を信頼してそういうことかと自然に思わせてくれるストーリー運びは良かったです。そして、あのアニメ部分ですね。もう少し金をかけて描いても良かったのではと思う人とあれはこれくらいで良かったんだと思う人で賛否が分かれそうですね。私は後者ながらもう少しはっきりしてほしかったなという感じでした。最初何を描こうとしてるのかよくわからないままオープニングが終わってさすがにラストで出てきた時にあっそういうことねみたいなまさかの津波演出だったとは驚きました。まあ、衝撃的ではない感じなのはある意味正解だたんでしょうね。私はそう思います。

まあ、面白くないわけではないので1回観てほしい作品です。家族を実際に亡くした人のインタビューはウルッときました。年々涙腺が弱くなってきてる感じです。
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