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ベルファストのbowcatのレビュー・感想・評価

ベルファスト(2021年製作の映画)
4.1
モノクロ作品②

いきなり鮮やかな港町の空撮
タイタニックホテル🏨
レンガのビルに造船所
カラーが映える…
?モノクロでは?と思ったら
時代が遡ってモノクロになり
カトリックの人たちが住む
集合住宅の路地
顔見知りの住人と子供たち
そこへいきなり火炎瓶が!
女性、子ども関係なく襲ってくる
プロテスタントの暴動だ
主人公バディも逃げまどう
いったい何が起こったのか…
9歳の彼には想像もつかない出来事だった
最初こそ過激だけど、この映画は違う
とても暖かい風がずっと吹いている

子供たちのために必死なお母さん
コントロール抜群のお父さん
白髪になってもトキメクお爺ちゃん
バディと同じで映画大好きなお婆ちゃん
御近所の顔見知りの人々
みんなみんな暖かい人たち

そんなベルファストの普通の人たちの話

『ブローンアウェイ』『デビル』では
IRAはテロリストで悪役として描かれていた
たぶん当時のアメリカの風潮
それを鵜呑みにしていた自分
IRAは過激派で、今でいうならI.S.だと

間違いではないけど、誇張されてた
・騎兵隊いい者
 インディアン(アメリカ先住民)悪者
・アメリカ軍は善
 ドイツ軍は悪
・地球連邦軍🙆‍♀️
 ジオン軍🙅
子どもは皆んな悪者が好きだったけど🤣

でもこの映画は違う
北アイルランドに暮らす人々は
カトリックもプロテスタントも
苦悩の中で日々の生活に闘っていた

この映画が描かれたこと
そしてアカデミーが認めたこと
それはアメリカという国は懐の深い
あとで清算の出来る国だという証
本音はどうかわからないけど
どこかの独裁の国とは大きな違いです
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