この前「 ベニスに死す 」を久しぶりに観て、無性に興味を感じたビョルン・アンドレセン。
まだ 60 歳代だと言うのにかなり老け過ぎているが、佇まいがやはり美しい。
ヴィスコンティに一時溺愛されたものの、ゲイの世界のマスコットとして苦労があったかと思われる。世間知らずの年代の少年として当然の苦労と苦痛、悩み、後の人生に大きく影響したに違いない。赤い錠剤とは安定剤だろうか？
だが、この 15 歳頃の彼の魅力は本当に崇拝に値する。
日本でも明治製菓のコマーシャルやレコードまで出していたのは知らなかった。
写真家・沢渡朔、音楽家酒井正利まで出演して彼の魅力を語っている。
本当に凄く魅力的！凄い！
だが、生い立ちが複雑。婚外子、母親の死と愛情不足、実の息子の死…とあの若い、若過ぎる頃に手に入れた物と引き換えに失った物が大き過ぎる。
若い頃の大人からの弄ばれ方が彼の運命に大きく影響した事は悲しい事実かと思うし、こんなに美しい少年の未来が哀し過ぎる。
神秘的な彼を知れた貴重なDVDかと思う。
