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ワース 命の値段のWICCAのネタバレレビュー・内容・結末

ワース 命の値段(2019年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

9.11の訴訟回避目的で政府が用意した基金の管理を任されたケネス・ファインバーグが、目標の参加率を目指して奮闘する話。

主人公ケネス・ファインバーグは、まずは学生に向けて「命に値段をつけるプロ」と宣言したり、出世欲を隠さなかったり、政府のプロジェクトを無償で受けたりするような自尊心が強く過信気味なキャラクターとして描かれる。そして参加率が一向に上がらなくて苦悩し挫折しかけるものの、仲間や被害者たちから気づきを得て役割を完遂するというわかりやすいストーリー展開。

「命の値段」というサブタイトルはついているけれど、命をお金に換算して量るのは富裕層と額にこだわらない(こだわってられない)貧困層。他多くの遺族は生きた意味とか思い出とか扱われ方を大事にする…という感じで、お金に替えられない命の価値について考えさせられます。家族に「将来いくら稼げたか」で金額交渉されるの、実はさみしい生き方かも…。

最近多い「事実に基づいた〜」テロップが初っ端出てきたせいでモヤりつつ鑑賞スタート。わかりやす過ぎる展開にモヤモヤが余計蓄積していく…。
考えさせるタイプの映画は脚色がよい方向に機能する場合とそうでない場合があるんだよな。
(結構重要人物として登場する新人アソシエイトは架空の人物とか、SCREEN ONLINEにまとめ記事あったので、気になる人はそちらをご参照ください。)

ケネス・ファインバーグの著作を読んでから感想を書こうと注文したけど、到着まで時間がかかっているのでとりあえず投稿。
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