ぬっきー

ワース 命の値段のぬっきーのネタバレレビュー・内容・結末

ワース 命の値段(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

人がどこまでキレイごとを貫けるか、を問う話だった。
途中までは、ケンが盤上をひっくり返して、権力者たちをタジタジにさせる何かをやらかすのかと思ってそれを期待して見ていたけれど、そうはならなかった。歯痒く思う気持ちもあったけれど、最後にあの女の人が申請書を持って現れたときに、この物語の核心に触れた気がした。
本当なら死んでしまえと思っていた人たちに対しても、極限状態の中でどこまでキレイごとを貫いて、相手のために動くことができるか。それができるのが人間だし、それが人の尊厳ってもんじゃないか?と言われている気がした。
いくら稼げる人だとかそういうことではなくて。一人一人に向き合うのが正しいのだと判断したら、それがいかに大変なキレイごとであっても、それを貫くことができるか。その強がりが、人が人であるということなのかもしれないと思った。
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