構成の美しさがエグい…!
とにもかくにもまずその感想が来ます
別れたあと、別れるきっかけ、幸せだったとき、付き合う前、出会いのきっかけ。最終的には別れてしまって、いわゆるハッピーエンドにはなれないふたりだと最初からわかっているけど、ある1日を軸に、関係が壊れてしまう前に戻っていく構成であることで、なぜかだんだん希望が見えたり、幸せな気持ちになってくる。そんな気持ちに持っていかれることがすごく楽しくてワクワクしました。
永瀬正敏とか尾崎世界観とか、お地蔵さんとか照生の部屋とか。繰り返し出てくるさまざまな要素が、序盤では意味が分からなくても、映画が進んでいくにつれてすごく活きてくるのも面白かった
「ちょっと思い出しただけ」というタイトルも秀逸。戻りたいわけじゃない。後悔しているというほどでもない。でもふとあの日を思い出した。ラストシーンのあのワンシーンだけで、そう思わせる説得力がありました
なんというか…映画らしい映画、というか、余白もある美しい作品を見れたなーという印象。面白いよりも、感激…!となる作品でした。