磨

ベロゴリア戦記 第1章:異世界の王国と魔法の剣の磨のレビュー・感想・評価

3.8
ディズニー・ロシアによる異世界エンターテイメント。
人間界でペテン師の男が異世界転移(転生じゃところがポイント)して王国の危機を救う最後の希望になるという、もし日本でアニメ化されたら「もういいや」と飽きられそうな内容のファンタジー・アドベンチャー(笑)

ファンタジー世界にスラヴ神話を基にしたキャラクターなどが登場する物語をひと言で表すなら“なろう系ロード・オブ・ザ・リング”といった感じ。
スマホを片手に迷い込んだ異世界でパーティーを組むのは、死なない不死身のオッサン、ツンデレロシアンビューティ、魔法使いBBA、エロ半魚人。そして敵は美しき魔女…。これでもかと惹かれるツボを抑えていて、キャラ原案がそのへんのアニヲタなんじゃないかと思うくらい(笑)

ーほら、面白そうでしょ?

コメディ要素も容赦なく詰め込みまくり。シリアスっぽいシーンも大抵はギャグで一旦区切ってる。
他の人のレビュー見る限りこの辺りが低評価の要因だと思うけど、小さい頃からRPG、そして大人になってから深夜アニメなどと触れ合ってきた自分にとってはただのパラダイス(笑)
邦画の実写映画と違ってファンタジーな世界観の作り込みはバッチリで、その辺はちゃんとディズニー映画。VFX技術も「T-34」を見ていただければわかるように、ロシアはもはや世界の先端といっても過言じゃないかもしれない。

ーほら、面白そうでしょ?

フィギュアスケート見ていただければわかる通り、女性たちがみな美しい。いやぁ眼福眼福(笑)
そんな美女たちに対し、なろう系にありがちな童貞の妄想みたいなエロ展開(100%偏見)がないのもいい。ああいうのはアニメのキャラだからこそ映える演出、だと思う。

ーほら、面白そうでしょ?

そして本作だけではなくロシア映画そのものの良いところはあんな部分やこんな部分の”配慮”がないところ(どんな部分から想像にお任せします)
最近のアメリカ映画に辟易する事も1度や2度じゃない。特にこのようなエンタメ作品においては純粋に作品を楽しめなくなっているのでコレは大きい。

ーほら、面白そうでしょ?


かなり楽しめたので、続編が楽しみすぎる‼︎
…と思っていたらまさかの翌週公開。
さらに本国では3作目が今月公開予定とか(笑)

直ぐにでも日本公開して欲しいところだけど、劇場ガラッガラ(そもそも上映館少ない問題)だし評価もアレだし2作目なんか1日1.2回上映必至でこのまま消えるんじゃ無いかという不安しかない…。
このレビューで3人くらい観に行って貰えれば興収5,000円くらいは上乗せできるかもしれない…頑張ろう、もっと褒めちぎるんだ(お前が何度も観た方が早い、という結論笑)

ーほら、観たくなってきたでしょ?
磨