唯

アメリカン・アンダードッグの唯のレビュー・感想・評価

3.0
「いいかカート。娘に相応しいことと成功は関係ない。人生は何になれるかが大事なんだ。長旅であって出来事じゃない」

二流は場所を選ぶ。どんな場所でも機会があれば飛び込むのが一流であって、アリーナリーグでの経験が彼を上のステージへと押し上げたことは言うまでもない。

「年寄り過ぎる。コーチは無理だとね。皆が君に言うのと同じ言葉だ。でもな、その間にあらゆる経験を積んだ。そのおかげで今の自分があってこの瞬間への準備ができた。運命は劣勢な人間(アンダードッグ)に味方する。証明したいか?」
「あなたは不可能はないと信じさせてくれた」

人が人を信じるのは、腹が据わって覚悟を決めた人間であるかであって、実力云々の前に人としての在り方が問われる。
そして、覚悟を決めるには、自信が必要で。自分を信じることの出来る人間でないと、まず土俵にすら立つことが出来ない。
彼が心から己を信じられる様になるに至ったのは、劣勢な状況でも自分を信じて心を満たしてくれた存在のお陰であるだろうなあ。

だがしかし、バツイチ子持ちのおばさんと大学卒業したてのアメフト選手のカップリングからどうにも入り込めないというか。
夢をこれから追って行こうという相手に人生押し付け過ぎだよね、と思ってしまうところはあったよね。

そして、エンドロールで見たカート本人の方がイケメンだった。
子供を7人設けたって、ブレンダは9人出産したということ??すげえや、、。
唯