FutosiSaito

モスル~ある SWAT 部隊の戦い~のFutosiSaitoのレビュー・感想・評価

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 2019年の映画。アメリカ資本なのに、アラビア語で、イラク人たちが主人公で、アメリカ人は出てこない。それが偉い。
 これを世界で興行成績を挙げている『アヴェンジャーズ』シリーズの監督、ルッソ兄弟が制作していることも面白い。
 また、ISS(ここでは現地の呼称であるダーウィッシュ)と戦ってはいるが、わかりやすい敵味方(特に敵)の構図がない。警察にも軍にも追われる存在であり、全滅したと思われているSWATの部隊を主役に据えているのがユニークだ。
 さらに、全編が戦闘シーンの連続で、味方の攻撃の影響を受けたり、メンバーがまさにあっけなく死亡したりが、本当にリアルだ。どんなに撃たれても負傷しない、普通のアクション映画とは一線を画している。
 このように、異例ずくめのアクションだったから2019年制作なのに、今年2021年日本公開だったのだろうか。それでも、これが作られるアメリカの映画界はうらやましいし、すばらしい。
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