TIFF、牛の次は羊だった。
家畜の餌となる牧草を求めて夏と冬に居住場所を変えるトルコの遊牧民。文明と乖離する暮らし方は時代とともに消えつつあって、慣習を貫くのが困難になってきている。
情勢には抗えない、という前提でありながら、気の強いお婆(ちょっとお爺が気の毒なくらい)が捨てることのできない遊牧民の生き方には普遍的な価値観があることは明白であり、それを孫娘がしっかりと受け継いでいる。その継承にこの地球の未来がかかっているといってもいい。
家族の物語でもあり、実はSDGSがテーマだったりもする。お婆が目を輝かせてソーラーパネルシステムを見るのが印象的だった。
羊の毛で作ったテントが超暖かそう。
そして子ヤギと赤子の戯れに目尻が下がる。