3104Arata

モースト・デンジャラス・ゲームの3104Arataのレビュー・感想・評価

3.4
<21年11月>
【発想と序盤の物語は凄い!でもゲームが…💦】
・2020年公開のアメリカのアクションスリラー映画。

・元は陸上のスター選手だったダッジは、自身のビル建設事業が暗礁に乗り上げて破産寸前状態。それでも、妻とお腹の中の子供のために日々頑張っていました。しかしある日、激しい頭痛によって意識を失います。意識を取り戻すと、そこは病院。医師には「脳に腫瘍があり余命数週間」と宣告されます。治療費も延命のためのお金もなく絶望のさなか、家族のために「ティロ・ファンド」という無保険の人でも保証して助けてくれるという団体に保証の相談をします。すると「24時間、5人の殺し屋から逃げるゲームに参加しなさい。君が生きていれば、1時間ごとに5万ドルがどんどん倍にして君の口座に振り込む。これは金持ちの道楽なのだ」という趣旨の提案を受けます。無茶苦茶な提案でしたが、背に腹は代えられぬということで参加していく という大枠ストーリー。
[お薦めのポイント]
・おぉ、なるほど、そう来たか!という裏設定
・ゲーム開始までのヒューマンドラマが非常に丁寧に描かれていて共感できる

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[物語]
・こういったびっくり設定ものって、物語性は置いておいて、早々に核心となる出来事がスタートする印象ですが、この映画ではゲームが始まるまでの序盤は、しっかりと時間をかけて、主人公ダッジの状況や人間性を説明してくれます。この丁寧さが、これから始まるゲームの恐ろしさや「頑張って!」と思ってしまう共感性を高めてくれます。とても良いスタートを切っていると思います。

[演出]
・物語×演出、となりますが、せっかく序盤で共感性をもってゲームが始まったのに、殺し屋たちがちょっとおバカすぎました。笑 彼らは金持ちで道楽として殺しを愉しんでいるはずなのに、ぬかりばかり。笑 ちょっとしたミスを繰り返して、偶然にもダッジは逃げることができます。しかもそれが何回も。「ダッチを映画のために逃がすためのギミック」にしか見えない物語の流れに少し違和感を感じざるを得ません。唯一、イギリス紳士の殺し屋、だけは最後まで観通すと「あ、金持ちで道楽として殺しをやってるぽいな」と思いましたが、それ以外は、イマイチ「金持ちの道楽のゲーム」を全く共感できない人柄や行動ばかりでした💦

[映像]
・際立って感じたことはありません。

[音楽]
・際立って感じたことはありません。

[演技・配役]
・際立って感じたことはありません。

[全体]
・この映画は、ゲームが始まるまでの序盤でのヒューマンドラマ、ワクワク。そして、どういう背景でゲームが始まっていったか、というネタばらし、ここが見どころです。そこが他の追い込まれアクションスリラーと異なる良い点だと思いました。しかし、中心となるゲームそのものは、アクションも物語の流れもちょっと…でした。そういう意味でフィフティフィフティな評価の作品。とにかく、不自然さが強かったですね。とはいえ、ゲームが始まるまでの物語の持っていきかたは非常にワクワク感をそそってくれるので、そこだけでも観る価値はあると思います。ありがとうございました。

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