ねまる

シラノのねまるのレビュー・感想・評価

シラノ(2021年製作の映画)
3.6
ジョー・ライト監督の、実際のパートナーであるヘイリー・ベネットに愛されるにはどうするかが詰まった映画であり、
脚本エリカ・シンクレアの、実際の夫であるピーター・ディクレインジの素晴らしさを描いた映画(もともとは舞台)、
という非常にパーソナルな映画であるにも関わらず、これだけの人たちが集まれば、それは名作に位置付けられるんだろう。

そもそもシラノという物語が、フランスの古典文学が原作なので、アンナカレーニナよろしく、不屈の名作を、ジョー・ライトの美しい映像で描いた作品で同じその派生のようにも感じる。
文学ではなくそれをアレンジした舞台を映画化していたり、生歌録音のミュージカルだったり、色んな挑戦をしている作品でもあるよ。

ムーランルージュって、シラノがモチーフだった?

自分に自信が持てないからと、誰かになりすますより、失敗したって正面からぶつからなくちゃ。
ピーター・ディクレインジがインタビューで言ってた劇作家の台詞、
“Ever tried. Ever failed. No matter. Try again. Fail again. Fail better.”
この作品だけに言えることではないが、シラノ、ロクサーヌ、クリスチャンから私たちが学べることでもあるのかもね。

とにかく、ピーター・ディクレインジが優勝であることはもう疑いようがないけど、私的には絵作りと衣装がこの映画の最強ポイントでしたね。
ロケ地となったシチリアのノート、いつか行ってみたい。

ネットで調べてたら、もともとブライアン・タイリー・ヘンリーが出演決まっていたらしく、このデザインの中にいるブライアン・タイリー・ヘンリー観たかった!とのたうち回りました。
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