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イニシェリン島の精霊のoldmanSEヨKのネタバレレビュー・内容・結末

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

とりあえず、初見でなぐり書きしてみる。
ずっと、なにか深い裏とかテーマとかでてくんのかなぁ〜と思いながらみていたけれど、終盤にさしかかってどうもそうじゃなく、ホントに言葉そのものだったんだと気づいた。
自分も学生時代など、友達と毎日バカ話しながらも、どこかでもっと切磋琢磨する関係があるんじゃないか?とずっと思っていたけど(今からしてみると、そっちこそバカじゃないかと)そんな感じ?

主人公パードリック(コリン・ファレル)の視点で語られるから解りにくいけれど、コルム(ブレンダン・グリーソン)の側を想像してみれば、かなり分かりやすい物語じゃないだろうか。
パードリックは凄くいいヤツで、気兼ねなくおそらくずぅ〜〜〜と長い間パブで馬鹿話しをして退屈過ぎる話に付き合ってきたけれど、元々ソコソコ音楽の趣味があって、たまたまそういう学生と店(近所)で出会ったことで、ある意味我に返ってしまう。
もうロバの糞の話を2時間も付き合ってられない!(毎晩そんな類の話を何十年も…だったのだろう)
そして妹シボーン(ケリー・コンドン)も実は最もコルムに近いタイプの人だったのだろう。
頑張って兄さんをよく思おうとはしているが…
ずっと思わせぶりな展開のようで、結局セリフが全てを語っていた。

あの警官のオヤジとか、人の手紙を開けちゃう雑貨屋のババァとか、「地獄に落ちろ!」の神父とか、どんだけ!って感じだけど、あの時代のあの文化圏の人ではフツーに「あんなモンでしょ」なんですかねぇ…

妹の船出の時、お兄さんの奥の影はボカしたままで、結局フォーカスしなくて誰だか分からなかったけれど、やっぱ彼だったんだろうなぁ…

コルム、部活やめるってよ…みたいな

それにしてもロバって賢いんだねぇ…びっくり。
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