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ブラック・フォンのTaKeiteaZyのレビュー・感想・評価

ブラック・フォン(2022年製作の映画)
4.8
やばいイーサン・ホーク人さらいが、町の子供を次から次へとさらってしまっちゃうんだけど、監禁部屋の鳴らないはずの黒電話が突然鳴って、誰?な話。

これ、激良作でしたね。今年も色々なホラー映画を見ましたが、今年イチではないでしょうか。ホラー映画のなんたるかをシンプルに思い出させてくれましたね。泣きそうになっちゃったよ。ブラムハウスが名うての俳優に仕事お願いしてるんだから、まあそりゃそうだよね。

賛否ちょっとあるのは、昨今のホラー映画がかなりグロテスクに重きを起き始めたから。確かに少し展開も読めれば、刺激が強いわけでもなく、ホラーというかファンタジー、嫌な言い方をすると子供騙し、とも取れる内容ではあるけれども、ここでもう一度ホラー映画が面白いのは「絶対に敵うはずが無い圧倒的な恐怖に立ち向かう人間の輝き」だということを問い直したいのだ。この作品は雑味なく、シンプルに、そのテーマにもう一度舞い戻ってきた、ブラックと言いながら純真無垢のプレーンホラー映画です。日本だったらNHK教育でやってても遜色無い。

そうである以上、悪役の「グラバー」にそれなりの役者に色をつけてもらわなければ、相当失われるものもあっただろう。イーサン・ホーク名優ですね。なにわともあれ、こういう見やすいホラー映画を通じて、広い年齢層にホラーの魅力が伝われば良いな、と。非常に意義のある映画ですね。これはガチでぜひご家族で見て欲しい。

あと、サブスクに来てないのでDVDで見たのだけれど、特典映像やイーサン・ホークのインタビューもあってこれはこれで凄く良いね。
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