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デューン 砂の惑星PART2のスワットのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.3
2024年劇場鑑賞33本目 ATMOS字幕鑑賞
アメリカ出身のフランク・ハーバートが1965年に完成させた同名SF小説の実写映画版。
これまでにも1984年、2000年にも映像化されており、3部作として制作されています。
2021年に公開された1作目の続編でもあり、今回もドゥニ・ヴィルヌーヴが監督、音楽にはハンス・ジマーが担当。

既存のキャストは引き続きで、新キャストにもオースティン・バトラー、レア・セドゥ、フローレンス・ピューとどんどん豪華になっていきます。

映像体験としては、現行映画の最高到達点と言うべきだと思います。言うなれば限界値とも言えます。これ以上の映像というのは今後現れないと思いましたし、これ以上行き切ると実写映画とは感じれないギリギリのラインを攻めているなと感じました。
感動した部分を上げればキリがないですが、最序盤のハルコンネン兵が地面から地面へ空を垂直に飛ぶシーンから心を鷲掴みにされました。砂の世界なのに、無重力の様に飛ぶ様に、「そうか!今自分は壮大なSF映画に飛び込んでいるんだ!」と物語の世界へ誘われてしまいました。

ストーリーは原作との違いやリスペクトを発見しながらの鑑賞は出来ない知識量なので、とにかく展開に驚き驚き…
個人的にPart1がめちゃくちゃ丁寧にスローにアトレイデス家の陥落を描いていた様に思っていたので、Part2のコンパクトさに驚きます。
特にあれだけ脅威的に描かれていたハルコンネン家がいともあっさりとポール一行に倒されていく様子は痛快というか、ストレスなく楽しめる要素でした。
フェイド=ラウサもちょうどいい?悪役でポールの宿敵として適任であったと思います。
これもPart3への布石なのか?とさらに強大な相手と相対するエンディングでしたので、次作が楽しみになります。

原作自体が古いタイプなので、今観る私たちにとっては見慣れた展開、ストーリー、設定に見えがちですが、この作品が後のSFに多大な影響を与えてことを考えながら観ると、節々に新たな面白みを感じることができますね。
これを日本っぽくしたのが「風の谷のナウシカ」なのかなーとか思って観てました。
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