2024年劇場鑑賞3作目。
IMAXレーザーで。
冒頭、バカ広い砂漠で兵士が歩いている。丘に上がるため歩きながらゆっくり上昇していく。このシーンだけでもうIMAXで観てよかったなぁとしみじみ。
貴種流離譚のパート2。いよいよ王座奪還です。
特訓しながら予言に出てきた救世主になっていくのはいかにもなんだけど、その予言が本人にとっては良くない未来しか映らない。その未来に反抗するのだけど否が応でもそれになぞらえてしまう葛藤に感情移入しました。アラキスのせいでおかしくなったように見えるけど、多分本当のところはコードギアスのゼロ的な感じでヘイトを自分に溜めながら理想の現実を目指す、ということなのだろう。
それだと彼女であるゼンデイヤが将来起こすであろう出来事も納得できる。自らを犠牲にしてでもつかむ平和。かっこいいじゃないか。
しかし予言は結局味方側にも敵側にもいる黒幕的な存在がやってることで、観てる側からしたらにはどうせえっちゅう話になってる。
どっちにしてもこいつらの言いなりじゃないか？原作未読だから知らんけど笑
しかも今作で判明する事実で一気にキャラクターの幅が一気に身内感になってしまった。原作がそうだから仕方のない話かもしれないが。まあスターウォーズだってスカイウォーカー家の話だし笑
ハンス・ジマーのミキシングを間違ってるんじゃないかと思うくらいバカでかいサウンドは今作も健在。メインテーマ？なのかな？ダダダダン！というなんか叩いた音が引き続きかっこいい。
敵側はぶくぶく太ったステラン・スカルガルドに加えライバル？みたいな立ち位置の呼ばれるフェイドが登場。でもコイツに君主は似合わないというか出来ない気がする笑
前作で乗っ取ったデイブ・バウティスタは可哀想な立ち位置に。ホントかわいそう笑
結構引っ張っての王座奪還のシーンはこれまでなんで予言の者が現れるまで出来なかったんだ？と思うくらいうまく行っている。既存のフレメンだけで何とか出来たんじゃないかと思ってしまった。
でも贅沢なビジュアル、贅沢な音響で世界観にはしっかり没入できた。
ハマる、ほどではないが没入できた時点でこの作品は勝ちなのかな。
