2023年劇場鑑賞12作目。
子どもと。
子どもの劇場デビューでした。
子どもへの配慮として劇場がいつもより少し明るい。
シーンごとに子どもたちのリアクションが聞けて楽しい回でした。
前作同様、CGが通常放送しているレベルから劇場版に一気に上がっている。
ワンちゃんたちの毛並みや愛くるしさはTVシリーズの比ではない。
かわいい…かわいすぎる…
ストーリーは昨今のアメコミ映画に乗っかってか、ワンちゃんたちが隕石によって特殊能力を得る、というもの。どこぞのクロニクルのように俺は人類より一つ上のステージに上がった、と狂っていくキャラはいない安心設計です笑
今回メインを張っているのは救助における制空権を一手に引き受けているスカイ。
前作でも完全に美味しいところを担っていたが、今回はメイン。というかTVシリーズでもよく救助メンバーに選ばれるので、いかに制空権を持っていることが強いかがよくわかる。
飛べるやつは強い笑
彼女のマイティ・パワーはまさにスーパーウーマンと呼ぶべきパワーで、前振りで他のわんちゃんより体が小さいから活躍できない…と不安を感じていたところに呼応した力。授かったパワーを自らの驕りとする、という展開ではなく、これがなければ自分はスカイになれない=必要とされないのではないかと危惧して逆に固執してしまう、という展開。
仲間由紀恵演じる敵もスカイと鏡像関係になっており、なぜスカイは立ち戻れるのか、なぜ敵はそのまま悪の道に突っ走ってしまうのかを上手く描き分けていた。
他のパウパトロールも可愛いしマイティ・パワーが強い。ちゃーんと各々が活躍するシーンが用意されており、前半能力が発現しなかったリバティ含め配慮が行き届いている。リーダー格のチェイスはビークルも超かっこよくもはやバットモービルである笑
少し残念なところがあるとすれば、マイティ・パワーはたまたま隕石のかけらから発現したため、これがないと各々のマイティ・パワーは発揮されない。
スカイはチャンスは待つだけではなく自分で動かなければやってこないというメッセージを伝えてくれるのだが、それも結局はかけらのお陰のため、やっぱりそれがないとダメなんじゃ?と思ってしまった。
もう少し自分の力で成し遂げる、というのが欲しかったかも。
というかそんな代物をパウ・パトロールが独占してしまっていいものなのか、各国が許さんぞ、10歳のケントくん1人に星を破壊できる可能性を持ったブツを多数所持させるのはいかがなものかと…と突っ込むのは野暮か笑
でもこのケントくん、本当にリーダーとしては大人の自分ですら素晴らしいとしか言えない適性を持っているので、間違った判断はしないのが安心なところ笑
ちなみに前作同様ファンの方々のおかげで作品が出来上がっています、というメタなネタをTVの広告という形式でやっている。こういうところも面白い笑
そんなこんなで地球の危機すらパウっと解決してしまうパウ・パトロールは今作でもめちゃくちゃ可愛かったの一言に尽きる。